制作手本や生徒さんの作品を掲載しています(創作途中のものも含みます)。
【2022年 9月】
2022.09.14(水) 「飾り扇子の体験教室」
飾り扇子の体験授業をしました。飾り扇子の手順は、まず鉛筆で形を描きますが下にいくほど縮んだかたちになるのでエビの胴体は長めです。色は、先ず空間部分からですが、全体に刷毛で薄く塗ります。
おり畳むので絵の具は薄く塗りますが 丁寧に描きます。エビのどうだいでさえ2回くらいで仕上げます。裏めんには、金箔をふる経験をしました。お正月の飾り扇子になればと思います。
・絵の具は持っている色で代用してください。
・砂粉は竹筒の目が荒い方が大きな金片になりますが、持っているもので。もしなければなくても可。
表(伊勢エビ)
・扇面に右図をトレーシングペーパーで写す
エビの線をトレーシングペーパーに写し、裏側もその線をなぞる。
3Bくらいの鉛筆が良いと思います。
カーボン紙は油性なので使わない方がいいと思います。
・全体を刷毛で塗る
絵の具
黄土白+赤紫10+岩藤白+アフレアパール
( 10 : 1 : 1 : 5 )量のバランス
・刷毛で塗って濡れているうちにスポンジで軽く叩く
スポンジは一度濡らして絞っておく。
・エビの線を残すように岩紅赤12を塗る(右図)
・鶏冠朱を重ねて塗る。
・右図を参照して紫群青13・青茶緑13を濃く塗る
目の一部にも塗る。
・目は紫群青13を塗った上に黒を塗り重ねる
・空間に赤紫10・青茶緑13・山吹(黄)を塗る
・エビの胴に岩赤11を重ねて塗る
(たらし込み-ムラを楽しむ)
裏(松)
・画面全体に砂紛をふる
全体をニカワで濡らす(絵の具に混ぜる約2倍の濃さ)
竹筒をふる-金箔(1枚弱)竹筒(荒目)-金箔を入れて筆を入れ、竹筒に筆を入れてカタカタ音がするくらいふる。
紙から10cmくらいはなす。
ふって落ちた箔は浮いているので紙で軽く押さえ、すぐにはがす(包装紙のようなツルッとした紙)。
・墨で塗る
軸→葉 墨は水で薄める
黒くなり過ぎないように注意
水分多目、筆は細くしない
(出来れば彩色筆、筆が細いと弱弱しくなる)
・松の芽は岩肌+赤紫10で塗る
・松の葉は一部は青茶紫13で塗る
・松の葉はしっかり描く